今回は筆者の交通取締り体験をもとに良悪2種類のモデルにふさわしい実在の警察官を挙げることとする。
まず何事も、良い方から。(笑)
黄色から赤信号へ変わった時点で交差点内に進入、信号無視(赤色)となった、自動二輪車にて配送業務中の筆者を停止させた250ccの白バイ(最近では警視庁管内(東京都)の交通課や地域課(交番)に多く配備されている)に乗る警察官。違反キップを切ったまでは良かったものの、反則金納付書の金額を間違えて(多く書いて)筆者に渡してしまった。ここで普通の警官なら黙って払わせてしまうものの(最後まで気付かんたわけもおる。それに違反者がいくら多く払おうが払い込み先は国庫金なので納付書に書かれている規定金額さえ満たしていればそのまま事務処理されてしまうようだ)、その警察官はわざわざ筆者宅までその旨の知らせと詫びの電話を入れてきた。しかも電話を受けた家族に警察とは言わずどこどこでお会いした者ですと名乗るという気の使いよう。(いいんだよ、ここの家族は息子あてに警察から電話がくるのなんて慣れてるから)納付期限は動かせないそうで、正しい金額を記入した納付書を直ちに送るのでそちらを使って納付して欲しい、とのこと。…珍しい、普通は、ちょっと知恵の回る奴にそんなこと言おうものなら速攻であげ足取られて公文書偽造なんとやらで裁判か、良くても「違反は不成立」と逃げられるのに(誰とは言わんが特にここのwebサイト、TINのメンバー)今時珍しい警官だなと思った筆者だが、とにかく相手が誠実な態度である以上はこちらも誠実に対応しないと人間性が疑われるので、言われる通りに。(明確な交通違反としかるべき取締り方の前例ならいくらでも増えてもよいと思うぞ)結局、納付期限後に届き、向こうからも連絡が無く、話が立ち消えになりそうになったので何度か連絡、とどめに手紙までしたためたら、世間はオウム裁判が落ち着いた頃になってようやく連絡があり、(忙しかったらしい…)何度も連絡を頂いていることから違反について反省されておられると思いますし、キップは切らなかったことにさせて頂けませんか、と。 当然、げんきんな筆者はそれで了解した。
次に、悪〜い警官の例
またも配送業務中においての話。高速道路を90〜120で巡航していた筆者を、覆面パトカーにより追尾。速度測定の後停止させ、「自動二輪車は最高速度80キロ以下だから、キミは速度違反だ」とのたまう。こんな田舎の東北道、周囲の流れに(120平均)逆らって二輪車が一台で80キロで走っていたら、どういうことになるかを知っていながらそんなことをいうので、できるだけ穏便にそれを指摘したら、怒り出して今度は脅しスカし。完全に呆れた筆者が、「違反そのもののふっかけについても言えることなのですが、…その…脅しスカしは道路経験の浅い素人にやったほうがよいのでは…?」と助言したところ、黙って免許を返して「今回は見逃してやる」の捨てゼリフと共に去る。
最初に例に挙げた『良い警官』。めったにない例だとは思うが、指摘されても自分の間違いを認めない警察官がほとんどである世の中、珍しくしっかりした人である。電話の最後にそれを言ったら、先方も同じ理由でこちらの態度に驚いてた事を言っていた。
一方、後述のどうしようもない腐れポリスは、電話という点は同じでも、筆者の勤め先の営業が出るなり先ほどの高速道路の一件について一方的にクダ巻いて切ってしまったらしい。(この差は……)そもそも高速隊や交機の警官は、所轄の良い警官よりもプロフェッショナルでなければいけないはずなのに、これから捕まえようとする相手の動き(安全確認・合図・乗り方など)をよく確認し、自分たちの取締り方が通用する相手かどうかを考える事を怠ったところに怠慢が見受けられる。(精進せい!)
今回の例に挙げたやりとり(セリフ等)は実際にあったそのままのコピーだが、要は同じ警察でもこうも違う人間がいるので、良い警官と出逢えたならこちらは出来るだけ尽くして、どんどん上に昇ってもらう、悪い警官にひっかかったら徹底的にからかう(己自身で間違いに気付かせる)、これを繰り返していけば、時も手間も掛かるが、確実に警察を信用できる機関へと改革出来るのではないか?と思う。
警察に恨みがあるからってあげあしばかりとってちゃ、いい芽は悪くなり、悪い芽は余計に凶悪になるだけじゃないの?(誰とは言わんが特にここのwebサイト、TINのメンバー)
文句を言うより、我々にできる事をやってみようよ。
1996.11 文責/RED-WINGS Riding & Publishing Project 赤羽