要注意!バスの暴走運転 初出:--------
どうも最近、車やバイク、自転車や歩行者から見て、市街等を走る乗合バスの運転の横暴さを目の当たりにすることが多くないだろうか。もちろん運転技術的なレベルも低下の傾向にあり、それに横暴さが手伝ってか今まで滅多に見ることの出来なかったバスの事故も、よくある光景でしかならなくなってしまっている。 が…… 何も、今までまともにバスを運転してきた者が急にヘタになったのではなく、ここ数年に国によって行われた法改正が背景にあるのだ。まず暴対法。何故バスの運転マナーが暴対法に関係あるのか不思議に思う人もいるかもしれない。暴力団の収入源にも色々あるが、その中でとりわけまともで無難なのが大型ダンプ等の運送業。『○○興業』なんて表向きのカンバンを出して走っているが、その大方がそれである。もちろんそういうクズ共だから、クズなりの運転しかできない。ところが、昨今の暴対法で組織がどんどん潰され、そんな連中が次々とダンプ運転手を廃業になっていく。加えて過積載等の取締り基準の法令と取締りの強化。過積載についても悪質な大型運送業や前途の○○興業様方のお得意技だから、それが出来なくなったので余計に廃業を強いられる。ここで行き手を失った元ダンプ、大型運転手がワラをも掴む思いで飛びつくのが、…もう想像が付くだろう、バスの運転手である。私営・公営共に路線バス業界は多数の乗客の命を預かる気苦労で大変な仕事だけに慢性的な運転手不足。世の中不景気だって、いつでもバスの後ろに「運転手募集」の求人広告が出ている。そうして、ここ数年でチンピラの多くが、制服と制帽を被せられバスの運転に収まってしまったのだ。もう一度書くが、都営のバスに乗ろうと黒塗りのダンプに乗ろうとカスはカスなりの運転でしかない。
すなわちこうして、国が行った…しかも、もっともらしい法改正が、道路交通の混乱と危険を招く一因となってしまっているのである。
1998.3 文責/RED-WINGS Riding & Publishing Project 赤羽